お仕事

日本の「余白」に「大学」をつくる

「余白」とは、道路、公園、河川などのパブリックスペース、
民地の公開空地などのセミパブリックスペース、その他公民連携のための制度や組織まで、
幅広い遊休コンテンツを指します。

「大学」とは、若者、大人、行政、民間、学校、地域など多様な主体が協働し、
持続的な活動、文化創造を行うプラットフォームを指します。

改めまして。自分は新卒で設計事務所の都市計画チームに入り10年間お世話になりました。
その後博士号取得し、独立。まちづくりに関するビジョンづくりや空き家を活用した
ゲストハウス・シェアハウス事業の開業。加えて渋谷区と江別市でプロ公務員として
公民連携に従事する中で、公園や河川など全国各地のパブリックスペースの再整備と
コミュニティ形成を推進してきました。

半官半民の立場にいるからこそ見える視点で行政と民間の意向を繋ぎ合わせる対話を行い、
その場で議論内容を絵にする「ライブドローイング」という
独自の手法を用いてビジョンを見える化してきました。
ここで生まれる一枚の絵は、様々なステータスホルダーの想い(本音)の詰まった未来図となります。

ここからが本番です。その絵の実現に向けて、無数のアプローチとソリューションを組み合わせ、
地域や状況にマッチする事業づくりや組織づくりを行います。
ここに必ず高校生や大学生の視点が必要だと思っています。

街の次の担い手となる世代とともに、対等な立場で意見をぶつけ合い、
企業・地域・行政を協働して実証実験を繰り返します。

札幌では豊平川の他に、大通公園、創成東地区、真駒内。
江別では酪農学園大学内の歴史建造物、
東京では渋谷の初台緑道など、「余白」だらけの公共的空間をフル活用し、
マルシェや移動型店舗、青空コワーキングやライブラリー、
アーバンファーム(コミュニティ菜園)やサウナまで、
様々な手法で高校生や大学生の企画を実現していきます!

目的は一時的な賑やかしではありません、
経済活動を伴う「文化創造」です。

ただし民地ではなく公共の地でこれを進めるにはいくつかのSTEPがありまして。
そのためには公共的空間の一時占用から、経済活動を伴う常設化に至るまで、
緻密な行政協議と組織構築が必要です。
それを高校教育の一貫で行う「さっぽろまなびまくり社」、
全国120箇所のゲストハウスを旅しながら自分らしい、
地域らしい暮らしやソリューションを見つける「暮らしの藝術大学」など、
今回豊平川で本気のビジネスをつくる「川見」の他にも、
高校生、大学生と協働するプラットフォームも複数運営しており、
その横展開もこれから楽しみです!

「余白」は皆さんの近くにあります。日本中にあります。
その空間だけではなく制度や組織もうまく活用しながら、
創造的な活動を持続させることが重要です。
そのため、創造活動を教育プログラムに組み込み、人も事業も新陳代謝させた上で、
街に想いを持った人々を、立場・年代関係なく集め探究する仕組みが必要です。
私はそれを新たな形の「大学」と捉えて推進します。

身の周りの「余白」にお気づきの方は是非お声がけください!

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